はじめに
この本について
今回はかなりカジュアルな記事になります
気軽に読んでってな
数年前に話題になった本なので、知っている方は懐かしく感じるかもしれません。
会議でスマートに見せた回数が多ければ多いほど管理職やCEOに近づくというのがこの本のコンセプトですが、「スマートだった」回数ではなく「スマートに見せた」回数というのがポイントです。
100の方法はどれも単純なジェスチャーやセリフばかりで、誰でもマネできるものばかり。
実際にやるかどうかは別としてね
(米アマゾンのページに飛びます)
読んでいると思わず、
- わかる!それ私もやるなぁ
- いる!そういう人いるいる〜
- これ、むしろ誰かにやってみて欲しい(ニヤニヤ笑い)
こんな反応をしてしまうコメディ本です!
著者のSarah Cooper氏について
著者のCooperさんはUXデザイナーからコメディアン・ライターに転身したんだって!
どうりで!めちゃくちゃおもろいもんなぁ!
彼女は以前Yahoo!やGoogleで働いていました。今回記事を書くにあたって思わずLinkedInで調べてしまったんですが、Google時代はUX Lead & Managerというタイトルで4年近く働いてらっしゃいました。
その前もYahoo!でSenior Visual Designerとして働いていたようで、いわゆるベイエリア系の人でした。
現在は The Cooper Review という風刺ブログのライターとしても活躍しています。
キャッチコピーが“Funny because it’s true.”(本当のことだから笑える)となっていて『会議でスマートに見せる100の方法』の ベースにもなっている彼女の考え方なのかな、と思わせられます。
めちゃくちゃ笑ったのがこの動画:How to Pretend You Love Your Secret Santa Gift(サンタさんのサプライズプレゼントにめっちゃ喜んでるフリをする方法)
1分と短い動画で、英語字幕がついているのでぜひ観て笑ってください♪
まさに、Funny because it’s true.
こういう人いるもん!(笑)
おすすめする理由
理由その1:ひたすら面白い
純粋にエンターテインメントとして面白いです。でも全く参考にならないわけでもないという絶妙なラインを攻めてきます。
- 実際こういう人いるよなぁ
- 私もこれ、無意識にやってたかも…?
と、ページをめくるたびに笑ってしまいます。たとえばこれ。

(10 Tricks to Appear Smart in Meetings)
#8 – スライドの1ページ前を見せてと言う(何も指摘することがなければ、しばらくじっとスライドを見つめてから「OK、次へ進んで」「この数字の意味は?」と言う)※改訂されたのかセリフが変わっていました。前のほうが面白かったのに…?

(10 Tricks to Appear Smart in Meetings)
#9 – 重要な電話が入ったといって部屋から出る(このミーティングより重要な電話がかかってくるなんて、きっとすごい人物なんだと一目置かれる)
おるおる(笑)
たしかに、ほぼ何もしていないのに何か重要なことをしたかのように(あるいは深く考えているかのように)見えますよね。
もちろん実際は本当に前のスライドが気になったんでしょうし(たぶん)、本当に重要な電話がかかってきたんだと思いますが(たぶん)、この本ではそれをマネすればスマートに見えるよと面白おかしく表現しているんですね。
ちなみに、当ブログではこの本に書いてあることを実践することはおすすめしていません(注意)
やるなら自己責任やで〜
理由その2:洋書にチャレンジしたい人にピッタリ
英語の勉強におすすめの本です!洋書を読んでみたい、と思っている大人にうってつけの本。日本語版も売っているので、比較しながら読むともっと理解が深まると思います。
英語の勉強にピッタリの理由は、
- 使われている英語がシンプル
- 職場のやりとりなので内容がつかみやすい
- イラストが多めで読みやすい
- 本自体が薄い(すぐに読み終わり、何度も繰り返し読める)
- セリフが多いので実践で使える(こともある)
ページ数を確認したところ176ページありました。平均的な洋書はたいてい200ページから400ページに収まることが多いことを考えると、ページ数は少なめで、かつイラストが多めの、大変読みやすい本です。
ちなみに、みんな大好き『7つの習慣』by スティーブン・R・コヴィーは464ページあります。
また小説などと違って1ページに1トピックという形式なのでスキマ時間に読むこともできますよ♪
理由その3:考えさせられる
面白いのになんか考えさせられる本です。私はこの手の「なんか考えさせられる本」が大好物です!
いかにも「考えさせるぞ〜」という雰囲気を醸し出してくる本は敬遠しがちなんですが、めっちゃ面白く読めて、でも最後には何か考えさせられる。こういう本が好きです。
この本を読んで考えたことを以下にまとめました。
実はみんなよくわかっていないという実態を鋭く暴いている
色々難しい言葉を並べて話してはいるけど、本当のところみんなよくわかってない、みたいな状況ってありますよね。
けっこうそれが世の中の実態だと思うんです
そんなことない!って人もおるんちゃう?
そうだね、もちろん全員じゃないよね。
でも、自分もまわりに合わせて頷いているだけで本当はよくわかってなくて、あとで他の人に聞くとその人も「ああ、あれね、僕もよくわかんなかった」って言われる……そんなこと、ありませんか?(しつこい)
僕、わからへんかったらすぐ聞くで
そこがまるの良いところだね!
もしかすると、「これどういう意味ですかぁ?」などと質問して周りから「余計なこと言うんじゃないよぉ、会議長引くじゃないの…」と思われるのが嫌で、空気を読んでいるのかもしれません。
あるいは「私以外全員知ってるのかな…やばい、あとで調べておこう」と内心焦っているのかもしれません。
100の方法はハッタリみたいなところもあるので、こういう場面では効くかもしれませんね。私はツッコまれるのが怖くてできないと思います…(汗)
特にYahoo!やGoogleのような企業で効果を発揮?
優秀な人達の会話ってすごくテンポが早く、スムースですよね。1言えば10返るという具合に、一言発しただけで「ああ、あれね、あれは…」とどんどん話を膨らませてくれます。
だから、ここで紹介されている100の方法はむしろYahoo!やGoogleのような、優秀な人材が集まっている企業だからこそ、よく効くのかもしれません。
ちなみに私は小心者なので、あえて試したことはありません…
ミミさんはそれでええんやで
会議とは一体なんなのか
会議の時間は何に費やされているかというと、この本によれば、
- 別の会議を計画すること
- 気まずい沈黙
- 聞いてなかったからもう一度繰り返して欲しいと頼む
- スマホを見つめる
- 早く終わらせたいのでやみくもに賛成する
- メールで済む話だったと気づく
- 誰かと同時にしゃべり始めてきまずくなる
…らしいです(笑)もちろん、これは統計をとったデータというよりも著者なりの感覚的なものですが、なんとなくうなづけませんか?
実際よく聞くパターンとしては、メールでやり取りしていて「メールでは伝わりにくいのでF2Fで話し合いましょう」となり、会議では「今日はこのへんにして続きはメールで」となり…のループに陥り、結局生産性があったのかよくわからない、というようなことがあります(トホホ)
この本を最初に読んだのは何年も前のことですが、それ以来、下記をできるだけ実践しています。
- 必要ない会議を極力減らす(自分がオーナーの場合)
- 参加する必要のない会議には極力参加しない
- 会議が無駄にならないよう全力でファシリテートする
ただただ面白いだけじゃなく、勉強にもなる本ですよ!
おわりに
今日はサラ・クーパー著『会議でスマートに見せる100の方法』をご紹介しました。この記事を楽しんでいただけたら嬉しいです。ここに紹介した以外のページもAmazonで試し読みができるのでぜひ見てみてください。
嫌なことがあった日も、これを読んで笑い飛ばしましょう!
ではまた!